「日本3大廃墟」の1つにも数えられる「八丈オリエンタルリゾート」が話題です。
この記事では八丈オリエンタルリゾートの住所や場所、全盛期の昔や当時、管理者により侵入は固く禁じられている件、廃墟内部の画像や心霊の噂、現在の状態などについてまとめました。
この記事の目次
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)は八丈島に屹立する巨大廃墟
「八丈オリエンタルリゾート」は、八丈島の北の海岸からも見える広大な敷地に屹立する巨大リゾートホテルの廃墟です。
八丈オリエンタルリゾートは1968年に開業し、当時の名称は「八丈ロイヤルホテル」、次いで「八丈オリエンタルリゾート」と名を変え、さらにその後に現在の呼び名である「八丈オリエンタルリゾート」の名前で運営されていました。
バブル崩壊後の経営悪化によって2006年に廃業した後は、同年公開映画「トリック劇場版2」のロケ地として使われて話題になるなどしましたが、その後はそのまま放置されて建物は廃墟化しました。
現在、八丈オリエンタルリゾートはその広大な敷地にそびえる建造物の巨大さと、外内装な豪華絢爛な作りと朽ち果てた状態とのコントラストがノスタルジックな気分を想起させる超魅力的な物件として廃墟マニアの間では知られており、「日本3大廃墟の1つ」、「日本最大級の廃墟」とも呼ばれています。
八丈オリエンタルリゾートは廃墟と化した建物自体が超巨大であるだけでなく、プールやディスコなど当時の絢爛さを示す設備もそのまま残され、敷地内には、水の枯れた噴水に立つ朽ちた銅像や荒れ果てたテニスコート、創業者の朴魯貞(パク・ノジョン、通名は安田英治)の銅像などもそのまま残されています。
空間全体がノスタルジックで退廃的な雰囲気を漂わせていて、敷地内に足を踏み入れるだけで、まるでポストアポカリプス系のSFの世界に迷い込んだような感覚を味わう事ができます。
こうした優良物件なので、八丈オリエンタルリゾートは現在も廃墟マニアの心を惹きつけてやまず、遠路はるばるここを鑑賞するためだけに八丈島を訪れる方も多くいるようです。
ここでは、そんな八丈オリエンタルリゾートについて紹介していきます。
ちなみに日本3大廃墟とは、長崎県の「軍艦島(端島)」、岩手県の「松尾鉱山跡」に加えて、今回紹介する「八丈オリエンタルリゾート」の3つだとする意見もあれば、北海道の「羽幌炭鉱跡」や兵庫県の「旧摩耶観光ホテル跡」、そして「八丈オリエンタルリゾート」で日本3大廃墟だとする意見もあって、明確にこの3つの廃墟が日本3大廃墟だと決まっているわけではありません。
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)の住所や場所
「八丈オリエンタルリゾート」の住所は「東京都八丈島八丈町三根886」です。
下は八丈オリエントリゾートが所在する場所の周辺地図です。
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八丈オリエンタルリゾートのある場所は、八丈島の主要道路である八丈空港道路や八丈一周道路からもよく見えるので、近くまで行けばすぐに見つかるはずです。
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)の昔や当時
「八丈オリエンタルリゾート」の昔や当時の画像は、インターネット上にはほとんど残されていません。
八丈オリエンタルリゾートは1968年の高度経済成長期に在日韓国人実業家の朴魯貞(パク・ノジョン、通名は安田英治)によって「八丈ロイヤルホテル」として創業し、程なくして経営者が変わって「プレシアリゾート八丈」へと名前を変え、次いで現在の呼称でもある八丈オリエンタルリゾートに改称しました。
当時はハワイへの海外旅行費用が国家公務員の初任給の約19倍と高額だった事など経済的な事情もあり、一般的な日本人は容易に海外旅行にも行けませんでした。
そうした背景から、八丈島は「日本のハワイ」の呼称で国内の観光地として人気となり、ちょうどその当時に開業した八条オリエンタルホテルは、日本の経済回復とともに成長し、最盛期には88室最大で450名が宿泊ができる大規模宿泊施設となりました。
ディスコやテニスコート、プールなどの設備が整えられた当時としては全国指折りの超豪華ホテルとして知られるようになり、当時は新婚旅行先としても有名でした。
ただ、日本経済の回復と成長が進み、海外渡航の制限の解除などによって、多くの旅行者は海外へと足を向けるようになり、次第に八丈オリエンタルリゾートへの客足は衰えました。
バブル崩壊後も20年以上経営を続けましたが、経営は圧迫され2006年について廃業へと追い込まれました。
下の画像2枚は昔(といっても1990年代)発行されていた八丈オリエンタルリゾートのパンフレットです。
掲載されている昔の写真から経営されていた当時の雰囲気が窺い知れます。ただ、このパンフレットはすでに経営が傾き、かなり寂れている頃のもので、観光地として栄えていた当時のさらに昔の写真はネット上では見つかりません。
ちなみに当時(1990年代〜2000年代)の八丈オリエンタルリゾートの広告物に書かれていたPR文は「八丈島空港より車で8分、一万坪の広大な敷地を誇る白亜の宮殿。大小あるプライベートプールにサウナ付大浴場を完備。」という売り文句でした。
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)の管理者
「八丈オリエンタルリゾート」は「日本3大廃墟の1つ」とも言われる有名な廃墟ですが、管理者がおり、あくまでも「廃墟ではなく休館中のホテル」です。
そのため、許可なく侵入すると法的に罰せられます。八丈オリエンタルホテルの内部を鑑賞するためには、管理者の方の許可が必要ですが、管理者の方は原則的に内部への部外者の侵入は許可されていないようです。
これまで、YouTuberやメディア関係者も多く管理者に内部の撮影や取材の許可を求めているようですが、1度も許可は出ていないという事です。
八丈オリエンタルリゾートの管理者は、八丈島の方のようですが現地の方の紹介がなければ管理者の方と連絡を取る事すら難しいという事です。
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)への侵入は禁止
上でも触れていますが、「八丈オリエントリゾート」には管理者がおり、あくまでも「廃墟ではなく休館中のホテル」として扱われています。
したがって、八丈オリエントリゾートの建物の内部はもちろんのこと、敷地内に無断で侵入する事は禁じられています。管理者に無断で八丈オリエントリゾートの建物内部および敷地内に侵入すると法的に罰せられる可能性もあるので絶対にやめましょう。
ただ、八丈オリエントリゾートが廃墟物件として非常に魅力的である事は間違い無いので、八丈島に観光した際に、敷地外から建物を鑑賞するだけでも十分に楽しめるかと思います。
なお、八丈オリエントリゾートの正面ゲートは封鎖されていますが、正面から見て左側から伸びる通路は地元の住民の抜け道にも使用されているという情報があり、敷地内に侵入する事自体はそこまで厳しく管理されているわけではないようです。
しかし、内部への侵入に関しては厳重に禁止されており、建物の老朽化もあって危険性も高いので絶対にやめましょう。
以下の画像は、八丈島の現地の方の紹介で管理者の許可を特別に得て、中に入られた方が撮影された八丈オリエントリゾートの内部の画像です。侵入はせずにこうした画像を鑑賞して内部の雰囲気を想像するだけで我慢しましょう。
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)の心霊の噂
「八丈オリエンタルリゾート」は現在は心霊スポットとしてはあまり有名ではありませんが、営業していた当時は夜は心霊現象が起こりそうな雰囲気があるといった声もあったようです。
心霊現象が起こりそうな雰囲気があるなどと噂されていたのは、2000年代に入ってからなので、経営状態が末期でかなり建物はバブリーで豪華なのに、客やスタッフが少なく全体の雰囲気が廃れているため、そのギャップが不気味なものとして映り心霊の噂が出る原因となったようです。
現在の廃墟物件としての八丈オリエンタルリゾートについては具体的な心霊体験話などは特に語られていませんが、敷地内に入った方が建物の窓から何かたくさんのものにジッと見下ろされている感じがして怖かったといった印象を語られています。
やはり敷地内に侵入すると退廃的な雰囲気がかなり濃い上に朽ちた像などもそのまま残っているので、そうした雰囲気を怖いと感じる人は心霊的なものをイメージするのかも知れません。
ちなみに、同じく八丈島にある廃墟ホテルである「八丈島国際観光ホテル」の方が心霊スポットとして有名で「H国際観光ホテル」や「H丈島国際観光ホテル」などの名前で知られています。こちらはかなり荒れてており、内部の雰囲気はかなり不気味です。中に入ると誰かが後ろからついてくるという心霊体験談などが確認できます。
ただ、心霊スポットとして内部に侵入し騒ぐことは近隣住民や管理者の方への迷惑になるため絶対にやめましょう。何よりも八丈島国際観光ホテルは建物の老朽化が激しく非常に危険です。
八丈オリエンタルリゾート(日本3大廃墟)の現在
「八丈オリエンタルリゾート」は、現在も現存しています。
巨大な建築物であるためコストが莫大になるためか現在の時点では取り壊しの予定などもないようです。
現在も観光資源とまでは言いませんが、八丈オリエンタルリゾートは廃墟ファンの間ではかなり人気の物件で、現地に鑑賞しに訪れている方も多い様子です。
八丈島には廃墟の王様と言われる【八丈オリエンタルリゾート】がある。中には入れないけど、外観だけでもなかなかの迫力。
安全面を整備し、中に入れるようになれば、島の人気な観光スポットになるし、放置してるよりいいと思うけど、採算が合わないんだろうか。#八丈オリエンタルリゾート pic.twitter.com/a0MnyIbeqx
— JIGO (@jigomarket) September 23, 2023
ホテルで借りた自転車で海水浴場に向かう途中、八丈オリエンタルリゾートを見かけたので寄り道しました。 pic.twitter.com/EmK4ih3aHK
— chaconne0430 (@chaconne0430) August 27, 2023
八丈オリエンタルリゾートはかなり目立つため、存在を知らずに八丈島を訪れた方もその威容に驚き興味を持つ事も多いようです。観光資源とまでは言いませんが、多くの人が八丈島に興味を持つきっかけにもなると思うので、取り壊しはせずにそのまま残して欲しいと廃墟好きとしては感じます。
まとめ
今回は、八丈島に現存する巨大リゾートホテルの廃墟「八丈オリエンタルリゾート」についてまとめてみました。
八丈オリエンタルリゾートは、1968年から2006年まで営業していた巨大リゾートホテルで、その威容と全体から湧き立つノスタルジックな雰囲気から、廃墟ファンの間では「日本3大廃墟」の1つにも数えられるほどの人気物件です。
八丈オリエンタルリゾートの場所は、空港や港にも通じる八丈島の主要道路からもよく見えるため、八丈島を訪れればすぐにわかるかと思います。住所は「東京都八丈島八丈町三根886」です。
八丈オリエンタルリゾートは全盛期は新婚旅行先としても有名な人気ホテルでしたが、当時や昔の画像はネット上では確認できません。
八丈オリエンタルリゾートを訪れてみたいという方も多いようですが、同ホテルは管理者がおり、原則的に内部への侵入を厳しく禁じられています。八丈オリエントホテルへの侵入は法的に罰せられる事もあるため絶対にやめましょう。
また、八丈オリエンタルリゾートには心霊話なども特にありません。心霊スポットとして訪れて騒ぐことも近隣住民の迷惑になるため絶対にやめましょう。
現在も八丈オリエンタルリゾートは現存しており、取り壊しの予定なども決まっていないようです。