1955年7月28日に三重県津市の中河原海岸で発生した「橋北中学校水難事件」が話題です。
この記事では橋北中学校水難事故の概要、発生場所、原因とされる離岸流説や心霊現象説、遺体の状況や事件を元にした映画、アンビリバボーでの2度の特集などについてまとめました。
この記事の目次
- 橋北中学校水難事件は女子中学生36人が死亡した昭和の水難事故
- 橋北中学校水難事件が起きた場所は三重県津市高洲町の中河原海岸
- 橋北中学校水難事件の原因① 離岸流に足を取られ溺れたという説が有力
- 橋北中学校水難事件の原因② 前日までとは違う「異常流」があった
- 橋北中学校水難事件の原因③ 急激に水位が上昇したという証言が多数
- 橋北中学校水難事件の原因④ 泳げない者が沖の方へ集まっていた事や集団ヒステリーが被害を拡大させた可能性も
- 橋北中学校水難事件の原因⑤ 亡霊に引きずりこまれたとする心霊現象説
- 橋北中学校水難事件の心霊原因説はマスコミによる捏造だと言われている
- 橋北中学校水難事件の遺体にまつわる噂について
- 橋北中学校水難事件を元にした映画「デッド・ウォーター」
- 橋北中学校水難事件はアンビリバボーでも2度取り上げられている
- まとめ
橋北中学校水難事件は女子中学生36人が死亡した昭和の水難事故
「橋北中学校水難事件」は、1955年7月28日に三重県津市の中河原海岸(通称・文化村海岸)で、授業で水泳訓練を行っていた津市立橋北中学校の女子生徒約100名が溺れ、そのうちの36人が死亡した水難事故です。
この橋北中学校水難事件は「津海岸集団水難事件」や「津の中学生水難事件」などの名称でも知られ、恐ろしい心霊現象が事故の原因になったという説も囁かれている事などから、現在もネット上でよく話題にされています。
ここではこの、橋北中学校水難事件について詳しく紹介していきます。
橋北中学校水難事件の概要① 水泳訓練の授業が行われていた
津市の市立橋北中学校では、7月18日から28日までの10日間、学校近くにある中河原海岸(安濃川河口の南側)で、水泳訓練を実施しました。
当時は、プール設備を整えている学校は少なく、水泳の授業が付近の河川や海岸などで行われていました。同中学でも、以前から同じ海岸で水泳訓練を実施していたという事です。
橋北中学校水難事件が発生したのは最終日にあたる1955年7月28日でした。この日は水泳能力テストが行われる予定で、男女合わせて生徒401名が参加しています。天候は快晴で気温は30度ほど、波も穏やかで、海水浴を行うのに問題のないコンディションのように見えました。
橋北中学校水難事件の概要② 海に入ってわずか数分後に集団が溺れる
この日は、橋北中学校の利用していた区域の両隣に隣接して水泳訓練を行っていた養正小学校と南立誠小学校が授業を行っていなかったため、教諭らは区域を広げてテストを実施する事とし、海岸に沿った南北幅を約60メートルから110メートルに、海岸から沖までの奥行きを約41メートルに設定しました。(遠浅の海で海岸から41メートルでも深さが1メートル足らず、足が十分に立つ状態だった)
女子生徒(約200名)は北側の区域が水泳場とされ、準備体操ののち午前10時頃に一切に海へと入りました。証言によると、女子生徒らの多くは、少しでも泳ぎやすいようにと水深のある沖の方へと集まっていたようです。
こうして海に入ってからわずか数分後(証言によれば、2分〜5分後)、沖の方(水泳場区域の東北端あたり)へ移動していた女子生徒のうち100名前後の者が一斉に溺れ出しました。この時、同伴していた女性教諭の1人も溺れています。
溺れた生徒らの悲鳴に気づいた教諭や男子生徒の水泳部員らは、すぐに救助にあたり、溺れていた全員が引き上げられています。(見つかっていない遺体があるという説はデマ)
引き上げられた女子生徒のうち49名が意識のない状態でした。
橋北中学校水難事件の概要③ 救命活動の甲斐なく36名が溺死
その後、教諭らは近隣の医療施設に救援を求め、医師や看護師(当時の名称は看護婦)がすぐに駆けつけて救命活動に当たっています。また、その後、警察や自衛隊の衛星班、近くの漁師なども救援に駆けつけています。
医師らの懸命な救命措置により、49名のうち13名が意識を回復しましたが、36名がその場で亡くなりました。意識を回復した13名はすぐに病院に搬送されていますが、そのうちの6名は大量の海水が肺に入って嚥下性肺炎の症状を引き起こし、28日の夜に重体に陥った後、29日の朝までに回復しています。
橋北中学校水難事件が起きた場所は三重県津市高洲町の中河原海岸
出典:https://upload.wikimedia.org/
橋北中学校水難事件が発生した場所は、三重県津市高洲町33-6に位置する「中河原海岸」です。
事故発生の詳細な場所は安濃川河口から南へ約295メートルほどの地点で、海岸から沖合方向へ41メートルほどの場所だったようです。
この場所は、遊泳禁止にはされていないという事ですが、この事故の影響もあってか、現在も泳ぐ人はほとんどいないそうです。
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橋北中学校水難事件の原因① 離岸流に足を取られ溺れたという説が有力
橋北中学校水難事件の原因としては、「離岸流」という自然現象が発生し、それに足を取られるようにして溺れたとする説が有力とされています。(証明されたわけではない)
離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が再び沖方向に戻る力によって、海岸の波打ち際から沖合に向かって発生する強い流れを指し、橋北中学校水難事件のあった中河原海岸のような遠浅の海で発生しやすいとされています。
加えて、中河原海岸は安濃川河口近くという地形条件から、河口から水が流れ込む時にできる深み(澪と呼ばれる窪み)が数カ所あり、この離岸流が発生した事で、深みに溜まっていた海水が一気に沖方向へ押し出されたのが事故の原因となったのではないかとの推測が出ています。
橋北中学校水難事件の原因② 前日までとは違う「異常流」があった
上で触れた「離岸流」とも関連しますが、橋北中学校水難事件の当日は前日まで(18日〜27日)までとは違う潮の流れがあったとの証言が、複数の関係者から出ており、裁判でもこれを「異常流」と称して、審議の材料として取り上げています。
この「異常流」と、原因として有力視されている離岸流とが同一のものを指しているのかは裁判記録などからはっきりしませんが、当日に前日までは異なる潮の流れが起こりそれが事故の原因となった可能性が高いようです。
裁判では、この潮の流れについて、「平常の満ち潮だけを原因とする流れとは到底認め得ない、かなり強い流れ」という表現がされています。
津地方裁判所での第一審では、この異常流の発生を認めつつも「強いとはいえ、水泳場内に立っている者が押し流されるというまでには至らぬ程度」としています。しかし、その後の控訴審では、この異常流が「多数の女生徒を押し流した」と認定しています。
この前日までとは異なる潮の流れについては、事件の被害者である女子生徒や救助にあたった男子生徒ら複数名からの証言が出ているので、事実として発生していたと思われます。
橋北中学校水難事件の原因③ 急激に水位が上昇したという証言が多数
また、橋北中学校水難事件の当事者らの証言には、事故発生時に急激な水位の上昇があったとするものが多数あります。
これらの証言によると、生徒達が海に入ってから2分〜3分頃に、沖合から突然大きなうねりが被害者の女子生徒らのいた一帯に押し寄せ、1メートルほどの水深であったのが一瞬のうちに、1メートル40センチ〜1メートル50センチほどの水位に上昇したという事です。
この証言も裁判で検証されていますが、刑事裁判の第一審では「錯覚によるもの」として否定され、民事裁判では「うねりはあったにせよ容易く信用する事はできない」と、否定的な見解が示されています。
この水位の急激上昇については、その場所にいた女子生徒だけでなく、救助に駆けつけようとした教諭も同様の証言をしています。いずれも、生徒らの鼻や口のあたりまで水位が上昇したとしており、証言内容が一致している事から、事実ではないかとする見方もあるようです。
この説は、離岸流によって、深みに溜まっていた海水が沖方向へと押し出されるようになり一時的に水位の上昇をもたらしたのではないかとする仮説なども示されているようです。
橋北中学校水難事件の原因④ 泳げない者が沖の方へ集まっていた事や集団ヒステリーが被害を拡大させた可能性も
橋北中学校水難事件は、泳力テストの当日に起こりました。
この時、女子生徒のうちの約9割は、泳げないかあるいは泳力が不足していましたが、泳力テストで良い成績を取ろうとして、少しでも泳ぎやすい水深のある沖合方向へと集まっていたようです。
この事が、橋北中学校水難事件の被害を拡大させた大きな原因になったとする見方もあります。
また、当時の新聞報道などによると、約100名近くがこの水泳区域の北東端に集まっており、これが一斉に溺れる事態になった事から、集団パニックが引き起こされ、周囲の生徒にがむしゃらにしがみつく者などもいたという事で、これも被害を大きくする原因となったとも言われています。
橋北中学校水難事件の原因⑤ 亡霊に引きずりこまれたとする心霊現象説
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橋北中学校水難事件の原因として、長く噂になっているのが、亡霊によって生徒らが海底に引きずり込まれたとする心霊現象説です。
この心霊現象説は、溺れた女子生徒のうち生還した1人が、沖の方の海底から防空頭巾を被りモンペを履いた大勢の女性達が近づいてきて、女子生徒らの足を掴んで海の底に引き摺り込もうとしたという証言をした事が原因となって広まりました。
橋北中学校水難事故からみてちょうど10年前の太平洋戦争末期の1945年7月28日から29日にかけて、津市の中心部がアメリカ軍の空襲を受けて多くの人々が亡くなり、その一部の犠牲者の遺体が安濃川の河口近くに埋葬されています。
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この心霊現象説はこの事とも関連づけられて信憑性が生まれ、地元でも実しやかに囁かれるようになったようです。
橋北中学校水難事件の心霊原因説はマスコミによる捏造だと言われている
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橋北中学校水難事件の原因として囁かれる心霊現象説ですが、この真相はマスコミによる捏造だとも言われています。
この橋北中学校水難事件の心霊現象原因説のマスコミによる捏造については、現象学的ゴーストハンターの肩書きを持つ後藤宏行さんが著した『死の海「中河原海岸水難事故」の真相と漂泊の亡霊たち』で詳細に解説されています。
橋北中学校水難事件発生直後には心霊現象の証言は出ていない
同書によれば、橋北中学校水難事件の発生後の報道では、中学生達からも教諭からもそうした証言は一切出ておらず、単に大波にさらわれた、海底の流れに引きずり込まれたといったものだけでした。この事から、この事件では教諭たちの安全管理責任が問われて裁判へと発展したのです。
つまり、心霊現象の話が出てきたのは、事件よりもかなり後だという事です。
最初に心霊原因説が出たのは事件から1年後の伊勢新聞の記事
橋北中学校水難事件に関連しての心霊現象が初めて語られたのは、事件から約1年後、1956年7月29日発行の「伊勢新聞」の記事でだったようです。
この伊勢新聞の記事では、生還した1人の女子生徒の「海の底から大勢の女性達が自分の足を引っ張りにきた」という証言が紹介され、それに続ける形で、10年前の同月同日に米軍の空襲によって津市中心部が破壊され、その犠牲者のうちの無縁仏が中河原海岸に埋葬されたという内容が書かれています。
「死の海」では、この記事こそが、橋北中学校水難事件に心霊現象が関わっているとされた最初の原因となった大元だとされています。
ただ、この地元では、記事が出る以前から、10年前の空襲での悲劇と関連づける噂が存在していたため、伊勢新聞はそうした地元の雰囲気を紹介するというニュアンスでこの記事を発表しています。
事件から8年後に「女性自身」が生還者の手記として心霊原因説を紹介
さらに、事故から8年後の1963年には、週刊誌「女性自身」(1963年7月22日号)が、橋北中学校水難事件の生還者の1人である梅川弘子さんという方の手記を紹介します。
この手記では、梅川弘子さんが事件当日に体験した心霊体験が生々しく綴られています。
少し長いですが、当時の記事をそのまま引用して紹介しておきます。
「弘子ちゃん、あれを見て!」私のすぐそばを泳いでいた同級生のSさんが、とつぜん私の右腕にしがみつくと、沖をじっと見つめたまま、真っ青になって、わなわなとふるえています。その指さすほうをふりかえって、私も思わず、「あっ!」と叫んでSさんの体にしがみついていました。
私たちがいる場所から、20~30メートル沖のほうで泳いでいた友だちが一人一人、吸いこまれるように、波間に姿を消していくのです。
すると、水面をひたひたとゆすりながら、黒いかたまりが、こちらに向かって泳いでくるではありませんか。私とSさんは、ハッと息をのみながらも、その正体をじっと見つめました。
黒いかたまりは、まちがいなく何十人という女の姿です。しかも頭にはぐっしょり水をすいこんだ防空頭巾をかぶり、モンペをはいておりました。夢中で逃げようとする私の足をその手がつかまえたのは、それから一瞬のできごとでした。
引用:「週刊女性」1963年7月22日号 「恐怖の手記シリーズ(3) 私は死霊の手からのがれたが… ある水難事件・被害者の恐ろしい体験」より
この手記は、梅川弘子さん自身の体験談として紹介されていますが、後藤宏行さんの「死の海」の取材によれば、弘子さんは1度も「幽霊を見た」と証言した事はないと話しているようです。
ところが、梅川弘子さんは、この週刊女性の手記以降、何度かテレビに出演し、同様の心霊体験を直接語られていた事があります。しかし、これはどうやら、テレビ局による“演出”だったようです。
つまりこれは、まず、「週刊女性」の記者が、梅川弘子さんの証言を大幅に創作して心霊話をでっち上げて、本人の手記という形式で掲載。その後、この記事を目にしたテレビ局などが、弘子さんを取材。弘子さんは自分は心霊話はしていないと正直に話したものの、テレビ局側は番組を面白くするための演出として、心霊話を証言して欲しいと弘子さんに求め、弘子さんがそれに応じたというのが真相だったようです。
橋北中学校水難事件の遺体にまつわる噂について
橋北中学校水難事件では、36名の女子生徒が亡くなりました。ネット上一部では、遺体が回収されていない、酷い状態の遺体が発見されたといった噂もあるようですが、事故後に全員が海から引き揚げられており、こうした遺体にまつわる噂はデマです。
事件発生後すぐに教諭や男子生徒らが救助に入っており、程なくして医師や看護婦(現在の呼称は看護師)、警察や自衛隊からの応援も駆けつけています。
こうした救助活動の中で、意識不明の状態で引き上げられたのは49名(残りは既に自力で岸に上がったり、教諭らによって救助されていた)で、そのうちの13名は救命措置によって意識を回復しています。残る36名の意識が戻らず死亡しました。
被害者の全員が事件発生当日の14時50分までに引き上げられているため、水難事故とはいえ遺体の損傷が酷いという事はありませんでした。
橋北中学校水難事件を元にした映画「デッド・ウォーター」
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心霊の噂などが原因になって知名度が高い「橋北中学校水難事件」ですが、2018年には映画化もされています。
橋北中学校水難事件を元にした映画は「デッド・ウォーター」で、監督は旭正嗣さんです。
この映画は、橋北中学校水難事件にインスパイアされて製作されたとはっきりと述べられてプロモーションがされています。
同映画の紹介文にも橋北中学校水難事件の事がしっかりと書かれています。
今から60年前の7月、三重県津市の中河原海岸で信じられないような海難事故が実際に起きているのだ。その夏、地元の中学生およそ200人が、波も穏やかな遠浅の海岸で水泳実習を行っていた。しかも、しっかりと足が着くような浅瀬の海岸で、なぜか子供たちが突然溺れだし、次々と沖へ引きずり込まれるという謎の怪現象が起こったのだ!結果、死者36名という日本最悪の水難事故が実際に起きている。本作は、その水難事故にインスパイアされ今も立ち入り禁止となっている“死の海=デッド・ウォーター”をテーマに企画・制作された。
ただ、この映画自体の評価はあまり高くなく、橋北中学校水難事件について詳しく知る事ができるという内容でもありません。
橋北中学校水難事件はアンビリバボーでも2度取り上げられている
出典:https://chie-pctr.c.yimg.jp/
橋北中学校水難事件は、フジテレビの人気バラエティ番組「奇跡体験!アンビリバボー」の人気コーナーであった「恐怖のアンビリバボー」で2度取り上げられています。
アンビリバボーで1度目に橋北中学校水難事件が取り上げられた時は、事故の原因は心霊現象ではないかという方向で構成されており、防空頭巾にモンペ姿の恐ろしい幽霊に中学生が襲われる映像なども交えつつ、最後に「戦争中にアメリカ軍の空襲で亡くなった人々の遺体が安濃川の海岸に埋葬された事がある、その日がちょうど事故から10年前の7月28日だったのだ!」といったオチがつく演出がなされています。
この時のアンビリバボーの特集では、上でも触れた「女性自身」で心霊現象の体験者として手記が発表された梅川弘子さん(アンビリバボーでは中西弘子さんと紹介、梅川は旧姓)も登場し、当時の状況を証言しています。
アンビリバボーでの1度目の橋北中学校水難事件の特集放送(心霊現象原因説バージョン)はネット上でも視聴可能ですが、違法アップロードなのでここでは紹介できません。
しかし、2015年放送のアンビリバボーで橋北中学校水難事件が再び取り上げられた時には、原因は「離岸流」だと科学的に考証する内容で構成されていました。
これは、ここ数年で地上波のバラエティ番組で心霊現象を取り上げる事がタブーとされる事が原因のようです。
まとめ
今回は、1955年7月28日に三重県津市の中河原海岸に36名もの女子中学生が溺れて亡くなった水難事故「橋北中学校水難事件」についてまとめてみました。
この事件は、学校の水泳訓練の授業で海を訪れていた中学生が集団溺れ、そのうちの36名が亡くなった痛ましい事件です。発生場所は三重県津市高洲町の中河原海岸で、安濃川河口の南側に位置します。
事件の原因としては、離岸流と呼ばれる自然現象で生徒達が足を取られた事や、通常では発生ない潮の流れが発生した事が有力とされています。
この事件では防空頭巾を被ったもんぺ姿の大勢の女性が海底から現れて、生徒達の足を引っ張って溺れさせたとする心霊の噂も存在します。これについては、マスコミによる捏造の可能性が高いと言われています。
また、現在も見つかっていない被害者の遺体があるという噂があるようですが、事件後に全員が引き上げられており事実ではありません。
橋北中学校水難事件を元にした「デッド・ウォーター」という映画も2018年に公開されていますが、映画自体の評価が著しく低く、事件について詳しく知れるといぅた内容でもありません。
また、橋北中学校水難事件は人気番組「アンビリバボー」でこれまでに2度取り上げられています。1度目は心霊現象を全面に押し出した構成でしたが、2度目の放送では、原因を「離岸流」として、科学的に検証するという内容となっています。
これは、昨今の地上波で心霊ネタを扱う事はタブーとされている風潮が影響したとみられています。