横浜港を彩る巨大な橋「横浜ベイブリッジ」は夜景スポットや飛び降り自殺、心霊スポットなどで話題の場所です。
この記事では横浜ベイブリッジへのアクセスや行き方、夜景スポットランキング、飛び降り自殺急増や事件や事故、心霊の噂や現在などについてまとめました。
この記事の目次
横浜ベイブリッジは飛び降り自殺急増の影響で心霊スポットとして有名に
「横浜ベイブリッジ」は、神奈川県横浜市にある長さ860メートル、海面からの高さ約55メートルの世界最大級の巨大な吊り橋(斜張橋)で、横浜市中区の本牧埠頭A突堤と鶴見区の大黒埠頭を結んでいます。
横浜ベイブリッジは2層構造になっていて上層部には首都高速湾岸線が、下層部には国道357号線が通ってます。
開通は1989年9月27日で、高度経済成長期に悪化した横浜市街地の渋滞解消を目的に建設されました。現在も東京方面と横浜港の物流を担う重要な輸送路として活用されています。
横浜ベイブリッジは夜間はライトアップされていて非常に美しくロマンティックな雰囲気があり、横浜ベイブリッジを臨める各地の夜景スポットはデートスポットとしても人気の場所となっています。
その一方で、2008年から2011年にかけて横浜ベイブリッジで飛び降り自殺者が急増しているとの報道が相次いだ事が話題となり、その影響で心霊スポットとしても噂されるようになりました。
ここではそんな横浜ベイブリッジについて紹介していきます。
横浜ベイブリッジの場所
横浜ベイブリッジの場所は「神奈川県横浜市中区の本牧ふ頭と、同県鶴見区の大黒ふ頭の間」です。
下は横浜ベイブリッジの場所とその周辺の地図です。
横浜ベイブリッジへのアクセスや行き方
横浜ベイブリッジへのアクセスや行き方についても紹介していきます。
横浜ベイブリッジを自動車で渡る際のアクセスや行き方
冒頭でも紹介しましたが、横浜ベイブリッジは上下2層構造になっていて上層には首都高速湾岸線が、下層には国道357号線が通っています。したがって首都高速湾岸線か国道357号線を自動車でまっすぐ走っていれば通る事ができます。
首都高速(湾岸線)を利用する場合は最寄りの出入り口は、静岡県方面からなら「本牧ふ頭出入口」(本牧ジャンクションで湾岸線へ)、東京都方面からなら「大黒ふ頭出入口」(大黒ジャンクションで湾岸線へ)です。この場合は所定の料金がかかるため注意が必要です。
ただし、高速道路では故障者以外の駐停車は原則禁止、国道357号線も片側1車線(東行きは途中まで2車線)で駐停車禁止でそもそも車を安全に停車できるスペースは無いので眺めや夜景などをじっくりと楽しむ事はできず、自動車で走りながら流れていく景色を楽しむのみです(ただし、脇見運転は危険なのでやめましょう)。
また、湾岸線からの眺めは素晴らしいのですが、国道357号線は視界を遮るものが多く景色はあまり楽しめないためオススメしません。
併設の展望施設「横浜ベイブリッジスカイウォーク」へのアクセスや行き方
出典:https://www.sumaitoseikatsu.yokohama/
横浜ベイブリッジには歩道は設置されておらず徒歩で渡る事はできませんが、「横浜ベイブリッジスカイウォーク」という展望施設が併設されています。
入場料金は無料で、土曜日、日曜日、祝日に開放されています(年末年始のぞく)。営業時間は「11:00〜18:00」となっています。
デートスポットや夜景スポットとしても人気の「横浜ベイブリッジスカイウォーク」へのアクセスや行き方は、横浜市営バスや自家用車、自転車、徒歩でも来訪できます。
横浜ベイブリッジスカイウォークの場所と地図
横浜ベイブリッジスカイウォークの場所(入口)は「神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭1-1」で、鶴見区の大黒埠頭側です。
横浜市営バスでの横浜ベイブリッジスカウォークへのアクセスや行き方
出典:https://pic4.homemate-research.com/
横浜市営バスを利用の場合は、横浜駅東口「横浜駅前」バスターミナルの14番のりばで乗車し「スカイウォーク入口」または「スカイウォーク前」で下車後徒歩数分。
もしくは、JR鶴見駅東口の「鶴見駅前」バス停の6番のりばから乗車して「大黒ふ頭」または「スカイウォーク入口」で下車後徒歩数分となっています。
自家用車や自転車での横浜ベイブリッジスカイウォークへのアクセスや行き方
出典:https://sp-ao.shortpixel.ai/
横浜ベイブリッジスカイウォークには約40台の無料駐車場スペースと自転車駐輪場が設置されています。
自家用車でのアクセスは、首都高速大黒ふ頭出入り口から約2分、岸谷生麦出入り口から約10分ほど(大黒橋通りを直進)です。
横浜ベイブリッジからの飛び降り自殺急増が話題になった事も
夜景スポットとして有名な横浜ベイブリッジですが、そうした明るいイメージの一方で、過去には、横浜ベイブリッジからの飛び降り自殺者が急増しているとの暗いニュースが立て続けに報じられた事がありました。
2008年には、横浜ベイブリッジからの飛び降り自殺者が急増しているとして、首都高速と神奈川県警が落下防止網の設置を検討中との報道が出ました。
横浜港の夜景が見渡せて、デートスポットとしても人気がある「横浜ベイブリッジ」で、飛び降り自殺が増えている。この数年間は年間0~2人程度だったのが、2008年は10月時点ですでに6人。管理する首都高と神奈川県警は近日中に、落下防止網の設置などを検討する。
横浜ベイブリッジからの飛び降り自殺者は2008年に急増しているという事ですが、ニュースになっているデータだけを見てみると、開通翌年の1990年に1名の飛び降り自殺者が出ており、その後は1995年、2000年、2001年にそれぞれ1名ずつ、2004年から2007年にかけては0名〜2名の飛び降り自殺者が出ていた事がわかります。
2008年に6名の飛び降り自殺者が出た後は、ウェルテル効果で自殺者が増える事を避けるために自殺者の公表を止めたという事です。
その後、2011年に「週刊ポスト」(2011年5月20日号)が、横浜ベイブリッジからの飛び降り自殺に関する記事を掲載しています。
この記事では、首都高の管理局も管轄警察署も横浜ベイブリッジが飛び降り自殺の名所とされる事を警戒して自殺者数の公表を差し控え、取材も断っている事などが明らかにされています。
「飛び降り自殺急増 横浜ベイブリッジ」 この2~3年、ニュースのサイトに現れる自殺の新名所である。 ブリッジを管轄する神奈川県警山手署、首都高管理局、海上を管轄する横浜水上署。いずれも、自殺の新しい名所として騒がれることを警戒する。「取材はお断りしています。飛び降りの数字も公表していません。頻繁に通る大型船のスクリューが遺体を巻き込んでぶった切る。いい死に方じゃありません」
2011年以降は横浜ベイブリッジからの飛び降り自殺者は報道されていませんが、2018年に車で乗り付けて、車を放置したままフェンスを超えて飛び降りた自殺者が出ているようです。
【事故】京浜港横浜区・横浜ベイブリッジで飛び降り自殺?放置車両で騒然!交通規制で渋滞https://t.co/Lfe5VODTIl#災害 #事故 #事故現場 #現地の様子 #人身事故 #拡散 #拡散希望 pic.twitter.com/CkuYd19Zze
— 災害・事故ニュース (@ReNewsMatome) February 26, 2018
横浜ベイブリッジの事件
横浜ベイブリッジで大きな事件が発生した事はありません。
2023年4月29日に横浜ベイブリッジ付近で身元不明の死後数日が経過した遺体が発見された事がニュースになっていますが、その後の続報はなく事件性は低いと見られ飛び降り自殺者として処理された可能性が高いようです。
また、ネット上では「横浜ベイブリッジ爆破事件」というワードがよく話題になっていますが、これは1993年公開のアニメ映画「機動警察パトレイバー2 the Movie」で描かれた架空の事件です。
今日2/21は『機動警察パトレイバー 2 the Movie』で横浜ベイブリッジ爆破事件のあった日です。
河森監督もメカニックデザインで参加された作品ですね。#パトレイバー2 pic.twitter.com/xQRn89H5hR— VF-1J (@Vf1jmacross) February 20, 2022
横浜ベイブリッジの事故
横浜ベイブリッジには交通量の多い道路が通っているため交通事故も過去に何度も起こっています。
直近で大きく報じられた横浜ベイブリッジの事故では、2015年6月1日に発生した8台が絡む多重事故で、横浜ベイブリッジ上層の首都高速湾岸線を走行していた大型トラックが乗用車に追突し、玉突きで前方や後続の車が次々と衝突して合計10人が重軽傷を負っています。
1日午前6時20分ごろ、横浜市中区本牧ふ頭の首都高速湾岸線の横浜ベイブリッジで、大型トラックと乗用車など計8台が絡む事故が発生、10人が重軽傷を負った。県警高速隊は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、大型トラックを運転していた静岡県富士市一色、運転手の男(36)を現行犯逮捕した。
大事故でしたが不幸中の幸いというべきか死亡者は出ませんでした。
この事故から現在までの間にも横浜ベイブリッジでの交通事故は何度か発生しており、ネット上でも事故目撃情報が確認できます。
【現場の様子】#交通情報 #首都高 湾岸線 東行 横浜ベイブリッジ→東扇島付近 車両大破する衝突事故で2車線規制渋滞8月21日 #渋滞 #湾岸線 : 事件事故・災害速報ニュース https://t.co/6LS82w4Efp #交通事故 解除レッカー撤去消防車 pic.twitter.com/CAmUzEB9EA
— 災害火災画像速報ニュース2 (@Gt8VUlzRG7buafO) August 21, 2023
横浜ベイブリッジの心霊の噂① 自殺者の幽霊
2008年から2011年にかけて飛び降り自殺者が増えて話題になった事が影響したのか、いつ頃からか横浜ベイブリッジが心霊スポットとして話題にされるようになりました。
よく聞かれる心霊話としては、夜景スポットなどで横浜ベイブリッジを眺めていると同じ場所から何度も人が落下していくような影が見えるという内容です。
他にも深夜に横浜ベイブリッジを通ると、ボロボロになった放置車両を見かけて、危険なので後で通報するが、警察が駆けつけるとその放置車両はどこにも見当たらない、それか少しして横浜ベイブリッジの下の海面で死後かなり経過した漂流死体が見つかったという心霊話が確認できます。
横浜ベイブリッジの心霊の噂② 幽霊バス
出典:https://jice.homemate-research.com/
横浜ベイブリッジの心霊の噂で興味深いの幽霊バスの怪談です。
横浜市営バスの山下ふ頭入口のバス停に、夜21時頃に赤いランプを点灯させた109系統のバスが停車する、109系統のバスは20時台に終バスが出ており、本来であれば来るはずはない。
そして、このバスにはどういうわけか白い服を着た人達で満員状態で、誰もバス停に待っている人もいないのに、1度停車してドアを開け閉めしてから走り去って行く。
横浜ベイブリッジの先にあるバス停でこの怪しげなバスが目撃される事はなく、どう考えても横浜ベイブリッジのどこかでこのバスは姿を消している事になるが、誰もその瞬間を目撃したものはいない。
以上が、横浜ベイブリッジの幽霊バスの怪談話です。
この幽霊バスが一体なんなのかはわかりませんが、山下埠頭入り口のバス停は国の合同庁舎の目の前にあるため、官僚の出世競争に敗れて自殺した人を乗せており、バス停に停まるのは、これから自殺を考えている人を迎えに来ているのではないかなどの噂があります。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキングも話題に
横浜ベイブリッジは夜間はライトアップされていて、横浜港の夜景を美しく演出しています。
ネット上では、デートスポットとしても使える横浜ベイブリッジが見えるオススメの夜景スポットがランキング化され人気になっています。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング10位:新港サークルウォーク
出典:https://www.full-life.info/
国際大通りと万国橋通りの交差点にかかる楕円形の全長225メートルの歩道橋「新港サークルウォーク」から横浜ベイブリッジの夜景を楽しめます。
赤レンガ倉庫や越しの横浜ベイブリッジの夜景を見る事ができます。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング9位:アメリカ山公園
みなとみらい線の「元町・中華街駅」の上部直結の公園「アメリカ山公園」からも横浜ベイブリッジの夜景が見渡せます。
公園自体がとてもおしゃれな雰囲気なのでデートスポットとしてオススメの場所です。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング8位:大桟橋 国際線客船ターミナル
横浜港大桟橋の国際線客船ターミナルの屋外デッキから横浜ベイブリッジの夜景が楽しめます。
横浜ベイブリッジだけでなく、横浜ランドマークタワー、コスモクロック、インターコンチネンタルといった横浜みなとみらいのランドマークを見渡せる絶好の夜景スポットとして知られています。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング7位:ワシン坂
有名な「港の見える丘公園」から徒歩数分の場所にある「ワシン坂」も横浜ベイブリッジの夜景ポイントとして知られています。
ただ、交通量多いため車での夜景鑑賞はオススメできません。散歩がてら夜景を楽しむには絶好の場所です。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング6位:横浜さとうのふるさと看板前
2004年に閉館となり、現在は巨大な看板だけが残されている博物館跡「横浜さとうのふるさと館」の前の路上は横浜ベイブリッジの絶好の夜景スポットです。
前方がすぐに海で視界が開けており、美しい横浜港の夜景をバックに巨大な横浜ベイブリッジを一望にできます。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング5位:横浜港シンボルタワー
「横浜港シンボルタワー」は、本牧ふ頭にある全長58.5メートルの船舶通航信号所兼展望タワーで、展望ラウンジから横浜ベイブリッジの夜景が見渡せます。
入場料は無料ですが、夜間開放は期間が限定されるためオフィシャルページでの事前確認が必要です。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング4位:横浜マリンタワー
横浜のシンボルとして有名な「横浜マリンタワー」の地上106メートルの展望台からは360度の夜景が楽しめ、もちろん横浜ベイブリッジもよく見えます。
定番スポットではありますが、落ち着いた雰囲気で1階にはカフェレストランもありデート場所にも最適です。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング3位:大黒大橋
横浜ベイブリッジの北側に位置する「大黒大橋」の歩道からは、近い距離からの横浜ベイブリッジの夜景を楽しむ事ができます。
車通りが多いためゆっくりと夜景を楽しむという感じではありませんが、特に夕方の時間帯に美しい景色を見る事ができます。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング2位:港の見える丘公園
横浜でも最も有名なデートスポットである「港の見える丘公園」からも横浜ベイブリッジの夜景を楽しめます。
展望台からの横浜ベイブリッジは絶景として全国的に有名で、休日はカップルと観光客でかなり混雑するため平日の夜を狙って訪れるのがオススメです。
横浜ベイブリッジの夜景スポットランキング1位:大黒ふ頭西緑地
「大黒ふ頭西緑地」は、鶴見区の大黒埠頭側にある緑地で、横浜ベイブリッジを最も近くで見られる場所です。
近いために見上げる形にはなりますが、美しい夜景をバックにして横浜ベイブリッジのスケール感を存分に味わえます。
横浜ベイブリッジの現在
横浜ベイブリッジは現在も東京方面と横浜港を結ぶ重要な交通路として活用されています。また、現在もドライブスポットや夜景スポットとしても人気の場所です。
2008年頃に飛び降り自殺の名所と噂されかけた横浜ベイブリッジですが、現在は対策が取られており自殺者は減少しています。ただ、それでも全くの0ではないようです。
横浜ベイブリッジの現在の交通状況についてはインターネットでも確認できます。
まとめ
今回は、東京都と横浜港をつなぐ重要な交通路で人気の夜景スポットとしても知られる一方で、飛び降り自殺や心霊スポットとしても話題の「横浜ベイブリッジ」についてまとめてみました。
横浜ベイブリッジの場所は「神奈川県横浜市中区の本牧ふ頭と同県鶴見区の大黒ふ頭の間」で、アクセスや行き方は首都高速湾岸線か国道357号線に沿って自動車で走っていれば通れます。
併設されている展望施設、横浜ベイブリッジスカイウォークへは横浜市営バスや自家用車でアクセスできます。
横浜ベイブリッジが一望できる夜景スポットも人気で、特に「港の見える丘公園」や「横浜マリンタワー」、「大黒大橋」、「大黒ふ頭西緑地」などが有名です。
横浜ベイブリッジでは2008年から2011年にかけて飛び降り自殺者が急増した時期がありましたが、現在は対策が取られて減少しているようです。
横浜ベイブリッジでは現在まで大きな事件はありませんが、交通事故は何度か起きており、2015年には8台が絡む多重衝突事故が起こっています。
横浜ベイブリッジには心霊の噂があり、自殺者の幽霊の目撃談や幽霊バスの怪談話などが噂されています。