チャンプ(Champ)は米国シャンプレーン湖に棲息するとされる巨大生物でUMAです。
今回はチャンプの実在の可能性、目撃場所、写真や動画、正体についてまとめました。
この記事の目次
チャンプ(UMA)は米国シャンプレーン湖に棲息するとされる巨大生物
「チャンプ(Champ)」とは、アメリカ合衆国のニューヨーク州とバーモント州、カナダのケベック州の境の場所に位置する湖「シャンプレーン湖(Lake Champlain)」に棲息すると言われている巨大生物で、いわゆる「UMA(未確認動物)」の1種です。
これまでの目撃情報などから、「チャンプ」の特徴は、長い首に馬のような頭部を持ち、髭のようなものが生えていると言われています。体長は目撃例によってかなりばらつきがあり、14フィート〜187フィート(4.3m〜57m)となっています。
チャンプ(UMA)は実在する可能性が高いと言われている
チャンプは、これまでに目撃情報が多数出ていて、動画や写真なども撮影されているため、実在の可能性が高いUMAとして知られています。
アメリカには、チャンプは実在の可能性が高いとして、研究団体なども設立されて出現の可能性が高い毎年夏の時期に1か月にもわたる現地調査が実施されています。
さらに、ニューヨーク州とバーモンド州の州会議では上下院の両方で「チャンプを殺傷した者は厳罰に処す」という決議が採択されており、チャンプの実在の可能性が高いと見られている裏付けとなっています。
チャンプ(UMA)の目撃情報や撮影された写真
チャンプの目撃情報は、これまでに300件以上にものぼるようです。そのうち代表的なものを紹介していきます。
1609年に最初の目撃報告
チャンプの最も古い目撃情報は、フランスの探検家のサミュエル・ド・シャンプランという人物の、1609年の目撃報告です。この人物は「シャンプレーン湖」の名付け親でもあります。
ただ、このサミュエル・ド・シャンプランの報告については、ロングノーズ・ガーという8〜10フィートの巨大魚を目撃したという報告内容を、地元紙「Vermont Life」が「全長20フィート(約6m)で、樽のように太い胴と馬のような頭を持つ蛇の目撃を報告した」などと大袈裟に内容を脚色して報じた結果、チャンプの最初の目撃例という事にされてしまったというのが真相だったようです。
しかも、シャンプランが巨大魚を目撃したのは、シャンプレーン湖の近くを流れるセント・ローレンス河での事だった事もわかっています。
1977年のマンシー夫人の目撃情報と撮影された写真
1977年、サンドラ・マンシーという夫人によってシャンプレーン湖で巨大な生物の写真が撮影されています。
この写真はアリゾナ州立大学で分析され、「捏造ではない」との判定が出され、何らかの巨大生物が棲息している可能性が示されました。
さらに、ブリティッシュ・コロンビア州立大学のポール・レブロンド博士が、この写真を分析して出現時に生じている波形などからチャンプの体長を4.8m~17.2m程と推定しています。
2005年7月11に釣り人の目撃情報
- 2005年7月11日に、シャンプレーン湖に義理の息子と2人で釣りに訪れていたディック・アフォルターという弁護士が、巨大な生物を目撃し動画撮影にも成功しています。この動画映像はABCニュースでも紹介され、元FBI長官も同湖に何らかの巨大生物の実在の可能性を認めています。
この時撮影されたチャンプの動画は後半で改めて紹介します。
チャンプ(UMA)が棲息するとされるシャンプレーン湖の場所
出典:https://upload.wikimedia.org/
チャンプが棲息するとされるアメリカの「シャンプレーン湖」の場所は、アメリカ、ニューヨーク州とバーモント州そして、カナダのケベック州の境です。
アメリカ合衆国全体では北東の端に位置し、湖の一部はカナダ内ですがほとんどはアメリカの国内にあります。
地図で見てもわかるように、シャンプレーン湖はかなり巨大な湖で、全長と幅は201km×23 km、面積は1269キロ平方メートルにも達し、最大水深も122mと、巨大生物が隠れ住む事も十分に可能な大きさとなっています。
チャンプ(UMA)の動画も撮影されている
下の動画は、2005年7月11日に、シャンプレーン湖に釣りに訪れていた弁護士、ディック・アフォルターという方が撮影したチャンプとされる動画です。この動画はABCニュースでも紹介され大きな話題になりました。
チャンプ(UMA)の正体
チャンプの正体については様々な説が囁かれています。
チャンプの正体① プレシオサウルスなどの首長竜の生き残り説
出典:https://upload.wikimedia.org/
チャンプの正体としてよく言われているのが、太古の時代に生きていた、プレシオサウルスなどの首長竜の生き残りという説があります。
これ以外にも、バシロサウルスなどの古代生物の生き残りではないかとする説はよく言われています。
チャンプの正体② チョウザメなどの他の生物の見間違い
チャンプの正体としては、チョウザメやガーなどの巨大魚を見間違えたという説や、カワウソの個体を巨大に誤認したとする説、ワニを見間違えた説、リュウグウノツカイ説など、他の生物を見間違えたという説も根強いようです。
また、生物ではなく、巨大な流木や、湖に沈んでいる巨大な物体を見間違えた可能性なども指摘されています。
チャンプの正体③ 先住民の伝説に残る巨大生物「ジータースコグ」
シャンプレーン湖の近くに住む、アベナキ族とイロコイ族といったネイティブアメリカンの伝承に、この湖には巨大な生物が住んでいるというものがあります。
伝説によると、シャンプレーン湖には、大蛇を意味する「ジータースコグ(Gitaskog)」と呼ばれる巨大生物が住んでおり、この生物はツノがある巨大な蛇の化物で、湖の底に潜んでいて、人を湖に引き摺り込んで食べてしまうと伝えられています。
まとめ
今回は、アメリカの北東部、カナダとの国境近くにある巨大な湖「シャンプレーン湖」に棲息するとされる巨大UMA「チャンプ」についてまとめてみました。
チャンプは実在する可能性が高いとされるUMAで、14フィートから最大で187フィートとも言われる巨体で、長い首と馬のような頭部を持ち、髭を生やしていると言われています。
これまでに何度も目撃情報があり、写真や動画も撮影されています。
その正体については、プレシオサウルスなどの首長竜の生き残り説をはじめ、チョウザメなどの他の生物を誤認した説や、原住民の伝説の怪物「ジータースコグ」ではないかとする説も存在します。