モンゴリアン・デス・ワームは実在性の高いUMAと言われています。いないという根拠が少なく、目撃例や場所がかなり絞られていて、多くの研究者がその実像に迫っています。
写真を始めとし、動画など…その正体に迫る根拠が多い特殊なUMAです。
この記事の目次
モンゴリアン・デス・ワームというUMA
モンゴリアン・デス・ワーム(英語表記:Mongolian Death Worm)は『ゴビ砂漠』周辺に生息するといわれている、巨大なミミズやイモムシ状のワーム型の未確認生物です。ゴビ砂漠は世界で5番目の大きさを誇る砂漠で、中国内モンゴル自治区からモンゴルをまたぐ極めて広大な砂漠を誇ります。
地図上では確かに中国・モンゴルの2国間に『ゴビ砂漠』が渡っていることが確認できますね。
直訳すると“モンゴルの死のミミズ”という物騒な名前であり、このモンゴリアンデスワームは何と!猛毒を吐き…炎を吐き…触れようとした人間に電撃ショックを食らわせるという防御方法を取るそうです。
ここまで聞けばまるでゲームのモンスターみたいなものですが、意外にも世界中の未確認生物・UMAの中で実在する可能性が極めて高い生物だと言われているのです。
写真のゴビ砂漠ですが、その総面積は130万km平米にまで及び、日本の3倍以上にもなります。
その広大なゴビ砂漠にモンゴリアンデスワームは潜んでいると言われています。
その身体の太さは人間の腕くらいあるそうで、全長は概ね60cm~1.6m。時には3mを超える巨大な個体も目撃されるそうです。当のモンゴルでは『オルゴイホルホイ(腸虫)』と呼ばれており、その身体は巨大なミミズ・イモムシ状をしており、体色は全身に赤みがかかり非常に毒々しい外見をしています。UMAとしては意外に小型種と感じますよね?
その生態ですが普段はゴビ砂漠の砂中に潜りながら移動をし、食料である獲物を発見すると“猛毒”や“火炎”…そして“電気ショック”で命を奪い貪り食います。モンゴリアン・デス・ワームの気性・性格はとにかく凶暴・凶悪という言葉に尽きます。
犠牲となる捕食対象は馬やラクダなどの中型哺乳類、昆虫やクモなどの小型生物…そして人間にまで及ぶ事もあり、殺傷能力は非常に高いそうです。
パッと浮かぶ肉食性…そしてワーム類は本動画の『オニイソメ』です。イソメの仲間の一種ですが凶暴な性格、そして最大3mに達する全長、有毒種という事でかなりの相似点があります。もちろん陸上・海中の差はあるのですが、この様な生物が実際にいることから『モンゴリアン・デス・ワーム』の信憑性が高まります。
2005年、イギリス科学者のチームが“モンゴリアンデスワーム”を本格的に調査します。報告によると「その存在はほぼ確定である」と認定されたのです。ただ猛毒を吐く・火を吹く・電気ショックを与える…などと言った事実は全く確認できなかったそうです。
これらの科学者意外にも、現在“モンゴリアンデスワーム”の発見に尽力している研究者は数多くいます。妖怪とも呼ばれた『モンゴリアンデスワーム』の正体が白日の元に晒されるのは、もしかしたらう遠い未来ではないかもしれません。
モンゴリアン・デス・ワームの実在性
先にお話したように『モンゴリアン・デス・ワーム』の実在性は極めて高いと目されています。
改めて写真で紹介しますが、この生物はサンゴ礁を食い荒らし駆除された“オニイソメ”です。イソメの仲間は陸上には生息しませんが『モンゴリアン・デス・ワーム』の約2倍の大きさ…そして獲物を捕らえる際の麻痺毒など共通項が多々あります。
出典:https://dailynewsagency.com/
またこの巨大ミミズはオーストラリアに実際に生息し、1m以上の全長に達します。
この様な生物が実際に確認されていることから、モンゴリアン・デス・ワームの存在を証明する根拠が絶えません。
ただし科学的観点からこのUMAを冷静に確認している流れは古くからあります。
19世紀の初頭にはロシアがモンゴリアン・デス・ワームの存在を正式に認めており、その調査も本格的に行われていた記録があります。
1990年代に入るとチェコの生物学者である『イワン・マッカール』が非常に多くの目撃談を収集します。
更に付け加えると非常に近年の2005年、イギリス人動物学ジャーナリストの『リチャード・フリーマン』が「モンゴリアン・デス・ワームの実在の可能性は極めて高い」とハッキリと断定しているのです。
しかし、リチャード・フリーマンの調査では存在を証明する確定的な証拠が一切見つかっていないという裏事情があり、この報告はやや懐疑的に捉えられている部分がるのです。それでも「ゴビ砂漠に得体の知れない巨大ワームがいる」と信じる専門家は多く、モンゴリアン・デス・ワームの実在はかなりの支持を受けている状況です。
モンゴリアン・デス・ワームはいないのか?
こういうの見るとゴビ砂漠周辺に生息するといわれている未確認動物「モンゴリアン・デス・ワーム 」も何かしら居そうな気がしてくる。
伝説は流石に誇張が入りまくってるけど。 pic.twitter.com/aQALRUVeaR— にかいどう@機械生物図鑑 (@uran120) February 12, 2018
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数多のUMAの存在が疑問視されているにもかかわらず「モンゴリアン・デス・ワームがいない」という科学者や有識者、果ては国家までもが極めて少ない状況です。
ただ「いる」「いない」に関わらず、モンゴリアン・デス・ワームが実際に捕獲されていないことを考えると、今のところは…『いない』という結論に帰結せざるを得ません。
そして実は近年「モンゴリアンデスワームの存在が確定した」と記しているネット記事やオカルト書籍が多く見られますが、出典先を辿るとじつは「たった数名の学者」の憶測的な発言を誇張し記事にしたことが判明します。
何気なく発言した一言がまるで揚げ足取りの様に、ネット・書籍等に取り上げられ流布され続けた結果「長年の研究の結果でモンゴリアン・デス・ワームの実在が確定した」かのように広がってしまったのが事実なのです。
「モンゴリアン・デス・ワームの存在が確定した」という話、それは完全なフェイク情報だったようです。ただこれはあくまで近年の話であり、古くから実在すると言われ続けているからには『モンゴリアン・デス・ワーム』存在の根拠は確かにあるのでしょう。
モンゴリアン・デス・ワームの目撃情報や生息場所
モンゴリアン・デス・ワームは広大なゴビ砂漠の砂中を生息場所としており、目の前を通りがかった動物などを捕食すると言われています。
余りにも広大なゴビ砂漠、いくら捜査団が何カ月滞在したとしても、とてもではありませんが日本国土の3倍を超えるゴビ砂漠を隅から隅まで調べ尽くすことは不可能です。
最も多く目撃例が上がるのは、この地に住み何代にも渡って“ゴビ砂漠”を遊牧しているノマドという遊牧民たちの証言です。まず1800年代にロシアの調査隊がモンゴリアン・デス・ワームを目撃しますが、それを皮切りに20世紀に入ってから西欧の学者たちがノマドたちから目撃談を数多く収集しています。
ゴビ砂漠の遊牧民「ノマド」以外では全く目撃例がないのは、先に述べたようにゴビ砂漠の広さが弊害になっているのでは?と言われています。
最近、雨の影響もあってか道に大小様々なミミズが沢山。
モンゴルでは、巨大なミミズ、モンゴリアン・デス・ワームと呼ばれる殺人ミミズの話があります。
未確認ながらもゴビ砂漠に生息しているとされる殺人ミミズで、その生態は謎となっています pic.twitter.com/dOkmIrJ0St— さとさと (@somin753) July 26, 2020
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また目撃情報に関しては以下のように様々な情報が錯綜しています。
1960年、とあるレンジャーがたった1匹のモンゴリアン・デス・ワームがラクダの群れを襲撃し、あっという間に殺してしまい食したという恐ろしい光景を目撃しています。
また、年月日は不明ですが、とある地質学者がゴビ砂漠を訪れ、鉄の棒を地面で叩いている瞬間に急に倒れてしまいます。同行者が慌てて助け起こすと彼は既に死亡していました。目線を砂地に移すと『モンゴリアン・デス・ワーム』が砂中からその頭を出し出現していましたが死亡した地質学者はモンゴリアン・デス・ワームに触れてすらいなかったのです。この目撃例がモンゴリアン・デス・ワームが電撃を発する発端になったと語られているのです。
その他にも馬に乗りゴビ砂漠を移動していた男性がモンゴリアン・デス・ワームに遭遇し、その姿をつつくと棒の先が緑に変色し馬と乗り手が死亡てしまいました。これはモンゴリアン・デス・ワームが有毒種であることを示唆しているそうです。
またモンゴリアン・デス・ワームに触れた男性が、火のつく様な激痛に突如として見舞われ、慌てて冷却水に激痛を伴う腕を突っ込み冷やしたところ、たちまち水の色が緑色になったというエピソードもあるそうです。
そして退役陸軍である元大佐フルブーという男が、1973年5月の明朝にバイクでゴビ砂漠を走っている時に、ソーセージのような体型を持つ全長約60㎝あるような茶色い鱗を持った生物が静かに丸まっているところも目撃しています。この生物は何と!その身体全体から電撃を放射したという事も確認されています。
この様にモンゴリアン・デス・ワームについては、かなり多数の目撃情報が寄せられているのが現状です。
モンゴリアン・デス・ワームを収めた写真や動画
アニマルプラネットで特集された「モンゴリアン・デス・ワーム」
モンゴリアン・デス・ワームの発見には各国の調査隊や学者などが連携し、捜索に至っていますが未だその発見には至ってはいません。
先に述べたように世界で5番目の面積を誇る『ゴビ砂漠』そして地中に潜むと言われる性質から、その発見が困難を極めていると言われています。
写真や動画についてですが惜しいことに「これ!」と言ったものが未だに撮影されてはいません。ただ古くからの書物や想像図…そしてその遺骸とされるものは確かに現存しています。
以下の写真は『モンゴリアン・デス・ワーム』と認識されている正体不明の生物のミイラとなります。
全長が約60cm~1.6mと言われており、類似したワーム類が世界中に多数確認されていることから、その存在は多くの有識者の支持を得ているのが現状です。
ただそれに反するように写真や動画には一切その姿を収めることには成功しておらず、この点から未確認生物・UMAと呼ばれ続けている状況です。
モンゴリアン・デス・ワームの正体
モンゴリアン・デス・ワームは巨大ミミズや陸上性のゴカイ類・そして爬虫類トカゲの一種であるアシナシトカゲとも言われています。ただ前述したとおり『モンゴリアン・デス・ワーム』そのものが存在する可能性が非常に大きくなります。砂漠に生きることに特化したヘビの仲間“デスアダ―”も候補に挙がります。
この生き物は、ボルネオ島北部キナバル山に生息する巨大な赤いワーム類です。名前を”Giant Red Leech”(ジャイアントレッドリーチ)と言い、自らの身体より大きな80cmほどのワームをまるでスパゲッティを吸い込むかのように捕食しています。
また、オーストラリアやニューギニア周辺に生息するコブラの一種、一度噛まれたら50%の致死率を誇るという『デスアダ―』という説もあります。このデスアダ―は70~100㎝にまで成長し、世界中の毒蛇でもかなり危険な分類です。生息地では砂地に身を潜め獲物が通りがかると、0.15秒ほどのとんでもない速さで攻撃を仕掛ける点も、モンゴリアン・デス・ワームに似ていますね。
この二種類の爬虫類は以外にも『トカゲ』の仲間に分類されます。基本的に砂漠地帯に生息する爬虫類は体温調節・狩りのため、砂中に潜り込む種がほとんどです。
トカゲの有毒種は二種類のみでユーラシア大陸ゴビ砂漠に生息するとは考えづらいのですが…この様な爬虫類群の誤認という可能性も大です。
ご紹介した様に基本的には有毒種・地潜り系の爬虫類・巨大ミミズという説が大きくなりますが、モンゴリアン・デス・ワームの実在の可能性が大きい以上、今後の発見に期待を寄せるしかありませんね。
まとめ
今回はその存在が強く示唆されている一風変わったUMA『モンゴリアン・デス・ワーム』について取り上げました。
実際に発見に至らないのも日本国土の3倍超の面積を持つ砂漠『ゴビ砂漠』に生息し、しらみつぶしに調査することが非常に困難な事…更には砂の中に潜るという性質から、極めてその確認には時間や労力、そして人員を割くことでしょう。
誤認説に転嫁することはUMAにおいてかなり頻繁に行われる解決方法ですが、完全に否定することはもちろんできません。ただし類似する生物が世界各地に生息することは既に述べた通りです。
もちろん電撃を発したり火を吹くという逸話は尾ヒレが付いた話でしょう。完全にその姿が発見されるのは、かなりの月日や費用がかかると思いますが、非常にその発見に期待が持てるUMAが『モンゴリアン・デス・ワーム』でしょう。